重症心身障害の
ある方について
(合理的配慮の提供)

重症心身障害のある方について

重症心身障害とは、自分で体を動かすことができない重度の肢体不自由と、年齢に相応した知的発達が見られない重度の知的障害が重複している状態をいい、その状態にある子どもを重症心身障害児、さらに成人した人を含めて「重症心身障害児(者)」と呼びます。

主な特徴

  • ほとんど寝たままで自力では起き上がれない状態の方が多いです。
  • 移動、食事、着替え、洗面、トイレ、入浴などが自力ではできないため、日常の様々な場面で介助者による援助が必要な方もいます。
  • 声が出せても会話で意思を伝えることは難しい。口や目の動き、身振りなどを用いて意思を伝えるが、日常的に介護している人でないと読み取りづらいこともあります。

「合理的配慮の提供」の事例(重症心身障害のある方)

  • 【障害者からの申出】車いすがリクライニングタイプのため、スーパーの会計時にレジに並ぶこともレジ横を通ることも難しい。

    【障害者からの申出】
    車いすがリクライニングタイプのため、スーパーの会計時にレジに並ぶこともレジ横を通ることも難しい。

  • 【申出への対応(合理的配慮の提供)】レジにおいて、会計の順番が来るまで店員は買物かごを預かり、順番になった時に声をかけるようにし、それまで広いところで待てるよう配慮した。

    【申出への対応(合理的配慮の提供)】
    レジにおいて、会計の順番が来るまで店員は買物かごを預かり、順番になった時に声をかけるようにし、それまで広いところで待てるよう配慮した。

  • 【障害者からの申出】食事をする部屋がテーブル席であったため、寝かせる姿勢をとることができなかった。

    【障害者からの申出】
    食事をする部屋がテーブル席であったため、寝かせる姿勢をとることができなかった。

  • 【申出への対応(合理的配慮の提供)】和室タイプの部屋もあり、空いていたので、そちらに変更した。

    【申出への対応(合理的配慮の提供)】
    和室タイプの部屋もあり、空いていたので、そちらに変更した。

  • 【障害者からの申出】イベントに、大型の車イスを使う重度障害のある子供が参加したい。会場内におむつ交換等がもできるような空間もほしい。

    【障害者からの申出】
    イベントに、大型の車イスを使う重度障害のある子供が参加したい。会場内におむつ交換等がもできるような空間もほしい。

  • 【申出への対応(合理的配慮の提供)】大型の車イスが会場まで通れる通路と出入口があり、大型の車イスで参加でき、合わせて会場内でおむつ交換等もできる広い会場で開催することとした。また、段ボール類などの用具でおむつ交換等用の仕切りを作り、適宜空気の入替えを行うこととした。

    【申出への対応(合理的配慮の提供)】
    大型の車イスが会場まで通れる通路と出入口があり、大型の車イスで参加でき、合わせて会場内でおむつ交換等もできる広い会場で開催することとした。また、段ボール類などの用具でおむつ交換等用の仕切りを作り、適宜空気の入替えを行うこととした。